Jumblesoul

顔のないヒトラーたちのJumblesoulのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.0
これもホロコースト後日談。アイヒマンのような指示だけ出していた大物ではなく、アウシュビッツ現地にいた所員達を探して裁くのに執念を燃やす、若い検事を描いたもの。
人体実験で有名な狂気の医師ヨーゼフ・メンゲレを取り逃がしたり、恋人や自身の父親が党員だと判明してから一時挫折してしまうが、再度奮起して10数名を逮捕し有罪にする。
1958年という戦後10年ちょっとの時点で、ドイツは国をあげてナチスを黒歴史として忘れてしまおうという傾向だったのに驚く。
ホロコーストものでいつも思うのは、人間は大きな組織の忠実な一員になると、殺人や虐待など犯罪行為でさえ平気になってしまうものだという事。
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