Arsenyevich

バンクシー・ダズ・ニューヨークのArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ストリートアートとしてのグラフィティー、いわば落書き。
その価値なんか分からず、単に金儲けの資産として奪い合う人々、流行追いに必死の人々。その行動パターンや認識のされ方も予測した上で、姿を見せずほくそ笑んでるはずのアートテロリスト、バンクシー。
事象に踊らされる人達と、
仕掛ける側。
語るのは踊らされる側だけで、
仕掛ける側はあくまでも作品を通してしか語らない。この両者のせめぎ合いが、
なんとも言えず痛快で面白い。

印象に残った露店で売られるバンクシー作品。誰も本人作と気付かず、見向きもせず、値切られたり。
価値を決めるのは自分じゃないのかw
「バンクシー」という名前だけに翻弄されるNYCの人達。
グラフィティーの真意なんか、誰も知らないんだろうなって言うのが丸わかり。

「社会の変革に寄与する芸術は
屋外でこそ力を発揮する」
意味付けを勝手に与えるから、訳分からなくなるだけで、素直にイタズラ心が、刺さるかどうかだけの気がするけどなー
Arsenyevich

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