ともぞう

ポプラの秋のともぞうのネタバレレビュー・内容・結末

ポプラの秋(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

幼い女の子にとって、大好きだった父親を亡くしたショックは相当なものだろう。さらに、母親も魂が抜けたようになってしまったら。それでも健気に振る舞う本田望結がいじらしい。亡くなった父に手紙を書くことで心が癒され元気を取り戻していく。天国にいるお父さんが望んでいたように。最後に父が病死ではなく自殺だったこと、その父に娘がそっくりだったことが母の胸を締め付けていたことを理解する。母も同じように手紙を書くことで心を取り戻すことができたんだろう。大家さんの深い優しさが伝わる。

〈あらすじ〉
大好きだった父を突然なくしてしまった8歳の少女・千秋(本田望結)は、失意の母親(大塚寧々)と一緒にポプラ荘というアパートへ越してくる。新たな場所での生活への不安と期待、大好きだった父がいなくなった深い悲しみが入り交じる中、千秋はポプラ荘の不思議な大家(中村玉緒)と出会う。亡くなった者たちのいる天国に手紙を届けられると話す彼女を不思議に思いながらも、次第に心を通わせていく千秋。やがてその言葉を信じ、父への思いをつづった手紙を書いて大家に託すが…。天国の父への手紙に溢れる想いを静かに綴ってゆく少女とおばあさんの心の触れ合いを描いた心を癒す感動の物語。
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