木野エルゴ

白い犬とワルツをの木野エルゴのレビュー・感想・評価

白い犬とワルツを(1993年製作の映画)
4.0
まっすぐストレートに響いてくる、犬と愛妻家の老人の物語。というか老人と動物モノに弱いのでずっと涙目。吹替で観たんだけど安定感と没入感が素晴らしい。ヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ、久米明さんと岩崎加根子さんの熟年夫婦特有の穏やかさがたまらない。そして何より白い犬!!!演技という概念があるのかどうかわからないけど、凄く自然に作品に馴染んでいて驚いた。こういう映像に動物を出すスタッフの大変さって計り知れないだろうに、全くそれを感じさせない白い犬の演技が素晴らしかった。全編通して柔らかな色調と可愛らしい家具と建物やペカンの畑などの風景に懐かしさを覚える。疲れた時に観たい良作。
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