真魚八重子

のけぞる女の真魚八重子のレビュー・感想・評価

のけぞる女(1980年製作の映画)
4.2
風間舞子の問答無用さ。性欲が存在の証。
さすらっていく女に、底辺を覚悟すれば何かしら受け皿のある世界。『愛に濡れたわたし』のラストを見せてしまう映画館のシーンに、目くらましを食らったように感じる。
銃を構えた相手の銃を握りしめて揉めるシーンはよく映画にあるけど、発砲して手が弾けるグロ描写はちょっと珍しい。加藤彰っぽい。

風間舞子のセックスにおける忘我と激しさは、ある種の女の存在を体現する。手彫りディルドを作るアールブリュット的な憑かれ方。
真魚八重子

真魚八重子