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残穢 住んではいけない部屋のbarthelemyのレビュー・感想・評価

4.6
日本ホラーとしての
湿度、陰湿さ、ぼやけ
が存分に発揮された素晴らしい映画だと思う。

土地の歴史を遡る気持ち悪さや
色々な事件が繋がる怖さが
ねっとりと襲う。
土地という歴史は不可解なので総じて面白く奇怪なので好き。

炭鉱労働者が生きていても
蓋をして焼死させる事は
あっただろうし
その恨みの質、量ともに凄まじいだろう。
蓋をして、絶対に開けたくないものは
皆生きていて様々あるのではないだろうか。

焼け、殺せ、という言葉がサラウンド音響で
耳の横から聞こえてきたのが最高に雰囲気を醸し出していた。◎

そして、途中でハッピーエンドのような長調になった映像が全くハッピーエンドではない、関わった人全てが祟られる、子供が虚空を見つめる然り。その何も解決せず悪い方向に継承され続けるという展開が気持ちよかった。
総じて好き。

滝藤賢一が、この世界にはいわく付きの場所しかないと言ってるがまさにその通り。

竹内結子は5年後に首を吊って突如亡くなった
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