AVメーカーh.m.p社員監督だった嵐山みちる氏が撮った”女性向け”のドキュメンタリーAV「GOSSIP BOYS」シリーズ。
そのEP1〜EP3までの3本を劇場版として104分に編集したもの。

どういう作品かというと、1人のAV女優に対して5人のAV男優たちがおもてなしをする。
しかし、性的なアプローチは基本的に出来ない。
トーク、プレゼント、料理、ゲームなど、
服を着た男優が”武器”を封じられた状態でおもてなしをする。
その結果、最後に女の子が順位をつけ、その順位に応じて上位はセックスの権利を得たり、下位はカメラ前で自撮り自慰をさせられたりする。男の自撮り自慰である。

要はセックス力を抜いた男力でセックスしたいかを決めるという、
一般社会と同じ構造をAV男優達に課すドキュメンタリーなのだ。


ここからは知ってる人向けに書くのだが、
参加するAV男優はしみけん、森林原人、黒田悠人、ぽこっしー（池田径）、藍井優太という5名。

女優はEP1には初美沙希、EP2には水原さな、EP3には高木愛美が出演してます。

女優がおそらく私服で出演していんんですが、妙に生々しくてエロかった。

肝心のゲームの部分はルールがあまり定まっておらず、計3回進むにつれ洗練はされていくが、最後まで結構グダグダだなと感じた。

それよりもAV男優達のプライベートやAV以外の仕事を追った部分やインタビューが面白かった。
森林原人にすごく親近感が湧いた。

ラスト、ある男優が罰ゲームである自慰自撮りを拒否して、全然作品が締まらなくなってしまう。
仕事放棄にも近いこの行動に監督はある行動をとるのだが、
いまいちそこもよくわからない。

あとところどころ、笑わせようとしてる編集が失敗してるなぁと思うところがあった。

ともあれ、チャレンジングなこの企画、EP3以降が続いていないのだがその先も是非観てみたい。


京都にある「立誠シネマプロジェクト」という元・立誠小学校だったところを映画館にした場所で観た。
女性向けAVということもあって女性のお客さんが半分強を占めていて、そんな客層で満席の中一緒にAVを観てるこの空間はなんなんだと思った。
上映後には京都が地元である嵐山みちる監督としみけんがトークで登壇。

嵐山みちる監督はh.m.pを退社されたけど、その後も応援しております。

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AV男優の日常は面白かったけど、普通に可愛い子とヤるとこ観せられてもな〜。

クリーチャー相手に起こる化学反応と、男として尊敬せざるを得ないプロフェッショナル精神があるテレキャノには到底及ぶことはできなかった。