途中までは良かったが…
昇進直前の刑事が殺人を犯してしまい、それを隠蔽!しかし殺した男が次の日警察署の目の前で首を括られていて…というところから始まる。
この時点では何が起きるのかワクワクドキドキしながら見ていたし、どんどんとツボにハマる主人公の行先を案じながら見て楽しめた。
中盤に明らかになる事実も衝撃的でワクワクした。ここまではよかった。ここまでは。
しかしこの後から明らかになる「しようげきのじじつ」は余りにもお粗末。結局「しょうげきのじじつ」が明らかになる展開を合計3度もやってしまう。もういいよ!味濃いよ!
しかもその「しょうげきのじじつ」が前面に出てくるせいで、肝心の主人公の行く末や、警察の違法捜査の悪質さが薄まり、何が焦点の物語なのかがわからなくなってしまうのだ。
しかもラストは悪人だらけの三つ巴ハズが、何やらやたらと感傷的に煽るような演出が続く。いや、あんたら全員悪人やないかい、それで感動できるかい…。
全員悪人の殺し合い!誰が生き残るのか!!という方向に振り切れば面白かっただろうに。とにかく中盤までは面白かっただけに残念。