ありそうでなかったSFだし、なぜ密室パニック系映画にコメディ要素のあるクリスプラット?という懸念は中盤少し前で解消される。
ジェニファーローレンスの八つ当たり演技は控えめで、おお!こういう役もできるのか...と目から鱗なんだけど、終盤にやはりその抑えめ演技があったからこその爆発、癇癪、溜まりに溜まった鬱憤的なものが、うるさくない。そりゃそーだよね。と超すんなり受け入れられる。そこは演出の妙。
ただのSFラブロマンスにならないのがいい。プールのシーンが映画のハイライト(もしくは宇宙に飛び込むシーン)なのと同時に一番の恐怖シーンであるという宇宙の美しさと恐怖は表裏一体であるというニュアンスにとれる。