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ちはやふる 下の句のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

末次由紀による原作漫画を二部作で実写映画化した『ちはやふる』の後編である本作は、東京都予選で優勝し全国大会の切符を掴むも、かるたの永世名人である祖父が他界したことで競技かるたから離れてしまった幼馴染の綿谷新にショックを受け、その上、同級生ながら最強のクイーンと呼ばれる若宮詩暢の存在を知ったことで"クイーンに勝てば新が再びかるたの世界に戻ってくるのではないか"と詩暢との個人戦での勝利を執拗に意識しはじめ、周りが見えず競技かるた部の仲間たちとの仲に不協和音が生じてしまった綾瀬千早と、そんな千早の姿に嫉妬心を覚えていく真島太一、目的、目標を失い"自分のかるた"を模索する綿谷新の姿を追ったものとなっていて、全国大会に向けて足並みを揃えるはずが、吹奏楽部による音の問題や、クイーンとの一騎打ちに燃える千早の強欲によって練習もままならないまま全国大会を迎えてしまった競技かるた部の面々が、様々な困難に見舞われながらも仲間との絆によってそれを乗り越えていく様に強く青春を感じましたし、祖父の死によってかるたから離れるも、千早らの楽しそうな姿を見たことで何かを見出していく新の心情や、個人戦でありながらチームワークや絆を武器に勝負に挑んでいく点もまた胸にくるものがあり、今作もまた最後まで画面から目が離せなかったですね。面白かった。
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