津軽系こけし

ちはやふる 下の句の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.5
おい、カルタしろよ


孤高か友情
綾瀬、太一、新の三角関係を縦軸に、カルタにかける各々の葛藤が破裂する。そこへ三人の影を象徴する詩暢が登場することで、競技における感情劇の軸が構築される。敵と仲間によって感情が錯綜するシナリオ構造は、さながら青春劇の模範である。そんなラスボスたる詩暢を扮するは、20代女優界隈のラスボス松岡茉優である。ヨシカ、紗奈、と上品な歪みを内包したキャラクターに定評のある彼女であるが、今作もまた作品のカタルシスを底上げしている。
綾瀬と詩暢 の対比関係も興味深いが、なにより女優として正反対でもある2人の、演劇的必然に基づいた対峙という点が、個人的にはとても熱い。こう思うのは多分私だけ

競技としてのカルタで魅せる前作に比べ、今作はキャラクターへのスポット要素が濃い。しかしながら、最終章に向けての風呂敷広げと考えれば妥当な配分。カルタ競技シーンは前作の糸を張るような緊迫感に比べれば見劣りするが、キャラクターの精神性を象徴する舞台と考えれば上々だろう。

ーーーーこの先、オタク注意ーーーー


まっつんすこいいいいいいい!!!!
かわいいいいいいいいいいいいいいい

勝負Tシャツが絶望的にダサいのギャップ萌えすごる。クールビューティーでありながら、かすかな寂しさを匂わせる表情づくりは職人技だ。

はぁ〜〜尊い。
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