仮面の大使

ちはやふる 下の句の仮面の大使のレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.1
 競技かるた全国大会に挑む映画。

 松岡茉優出演作を巡る第6弾。

 序盤から中盤にかけて、少し違和感がありました。クイーンを倒す事ばかり考えて、調子を崩す千早(広瀬すず)に呼応するように、この映画も調子を崩していると。この映画の良さはチームで何かに取り組むことじゃなかったのかと。ただ、杞憂でした。後半になったら、熱いチームの絆を見せてくれました。
 
 ただ、上の句であれだけ団体戦メインでやっていたのに、今作は個人戦がメインとは驚きました。理由は分かります。若宮詩暢(松岡茉優)と千早の戦いが下の句の見せ場ですから。でも机君の初勝利ぐらい見せてくれてもいいじゃないですか。

 見せ場である若宮詩暢との戦い、特に千早が「ちはやぶる」状態になったときが今作のベストシーンです。葛藤から解き放たれた彼女の輝きっぷりは必見。

 そして、お目当ての松岡茉優さんについて。彼女が若宮詩暢役で本当に良かったと思いました。所作の美しさ、京都弁、そして服のセンスの悪さなど本当に愛すべきキャラです。下の句を支えたのは松岡茉優さんといって間違いないでしょう。この当時の広瀬すずさんでは敵わないですね。でも、今共演したらどうでしょうか。もし共演することがあったら楽しみです。
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