仮面の大使

名探偵コナン ゼロの執行人の仮面の大使のレビュー・感想・評価

3.7
 正義が問われる映画。

 東京サミットの開催地、エッジ・オブ・オーシャンで大規模爆破事件が発生。そこにはゼロと呼ばれる全国の公安警察を操る秘密組織に所属する安室透の影が…。そして捜査線上に浮かび上がったのは毛利小五郎。小五郎の逮捕を巡り対立する安室とコナン。果たして安室は敵か、味方か。

 序盤からのシリアスな展開にこれは本当にコナン映画なのかと疑ってしまったけど、終盤のハイパーカーアクションでこれは紛うことなきコナン映画だと納得。180キロ出して電車に突っ込んだりするのヤバすぎる。

 今作のテーマは「正義」。真実は一つでも正義は人それぞれ違う。ただ今作の安室さんが正義を実行するために取った方法はあまり好きじゃなかった。コナンの知恵を借りたいのは分かるけど、そのためになんの罪もない毛利のおっちゃんを犯人にするのは明らかにやり過ぎだと思う。「違法捜査の責任は自分たちで負う」みたいなこと言ってたけど、もしかしたら毛利のおっちゃんの人生を台無しにする出来事になったかもしれない。その責任を果たして負えるのか甚だ疑問。普通にコナンに頼めば良かったんじゃないかなぁ。まだこのときはそこまで信頼関係ないのか?

 今回の映画で公安検察というのをはじめて知ったけど、同じ公安なのに警察と検察で持っている権力が違うのは本当なのだろうか?あと、公安の協力者にはなりたくないと思った。

 安室さんは日本が恋人らしい。恥ずかしいセリフなのに安室さんが言うとなんかかっこよく感じるのはなぜだろう。

 

 
 

 
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