きよみず

ちはやふる 下の句のきよみずのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
3.0
#2016-41
後編は、ただただ松岡茉優だけを堪能するだけに終わってしまった。と、初見時は思ったが、北央学園とのやりとりや「ちはやふる」を軸とした演出の必然性に気付いたとき思わず膝を叩いた。
しかし過剰な音楽はやはり興ざめしてしまう。

たしかにクイーンとの対決はアツかったんだけど、もっとクイーン無敵なところを映像で見せて欲しかったし、松岡茉優があれだけ役に入り込みクイーンを作り上げているのに、深掘りや描写が足りなすぎるせいで魅力が存分に伝わってこないのは非常に惜しい。というより、ただ単にもっと見たい。

個が強さの源であるクイーンと、絆が強さの原動力となる千早の、反対な2人がぶつかり合うのに煮切ってないまま山場に入ってしまった感がどうしても否めないし、そこだけでも作り込まれてれば、前編を超える傑作になっていたと思う。
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