これを観た当時、イルミネーションと言えば、僕はグルーのイメージしかありませんでした。
※ミニオンズじゃなくてグルー。
劇場で観た予告編がとても面白そうだったので、楽しみにしていました。
予告編の内容を期待して観に行くと、ちょっと違った趣旨だったかなという感覚です。飼い主のいない間のペット達の「日常」を描いたほのぼのコメディかと思ってましたが、割と序盤でそれらを切り上げて、非日常なアドベンチャーパートに入っていったので「あ、そういう話だったの」と驚き。
テレビの映像と扇風機を使って滑空(ごっこ)を楽しむ小鳥の絵が印象的で、こういうネタが多くあるのかと思っていたんですけどね。笑
とはいえ、内容は普通に楽しめました。過度な期待さえなければ素直に面白い話だと思います。
可愛らしいキャラクターが多くて、このあたりはイルミネーションのお家芸でしょうか。ギジェット、クロエ、スノーボールなどの非常に個性の強いキャラに対し、主役マックスは割りかし普通なので、うるさくない。
物語の流れは王道なファミリー向けアクションコメディという感じで、さほど真新しさを感じる部分はなかったように思います。
ギジェットの豹変やスノーボールの漢気、あとはクロエ大失敗とか。要所のお気に入りシーンは、やはりキャラがたっていてこそ。
個人的に、スノーボールの境遇は同情に値するものでしたので、勧善懲悪の結末とはしなかったのが、最も良かった点です。別の映画の話をするのも良くないですが、名作トイストーリー3ではロッソの扱いだけ腑に落ちなかったもので…。
最後は皆んなが幸せになれる結末。ハッピーな気持ちになれました。
インパクトとしては、やはりグルーシリーズには劣る印象で、やっぱそっちが本筋なのかなぁ、とも思っていたのですが、そんな悲観をSINGが吹き飛ばしてくれたのは、また別の話です。
