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スパイダーマン:ホームカミングのLosers28のネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ついに満を持してアベンジャーズシリーズにスパイダーマン参戦。シビルウォーの時のようなちょい役ではなく主人公です。
人気のキャラクターで原作ではアベンジャーズ初期メンバーだったのでいないのは不思議でした。

スパイダーマンシリーズは最初の3部作とアメイジングスパイダーマンと続き、流石にもうやらないかと半ば諦めてたのでシビルウォーの時は大喜びしたのを覚えてます。
ただアメイジングスパイダーマンの3が頓挫したのが未だに残念です。個人的にはちゃんと終わらせて欲しかったので。

さて今作は今までと比べるとどうかというと、大違いな内容でした。
・主人公が既にヒーローやってるのでベン伯父さんは当然出ません
・メイ伯母さんがシリーズごとに若くなってて今作は1番若い。
・メアリー・ジェーンもグウェン・ステーシーもいない
・フラッシュはいるけどなんか中
東系みたいな感じ
・親友にアッサリバレるが相棒みたいな活躍をする
・もらったスーツが超ハイテクで機能が多彩
・何よりもアイアンマンが出てる

ざっと書いてもこのくらいは違います。今度のピーターはスマホでヒーロー達との戦いを撮影したり、任務はまだかと活躍したくて仕方ない、そんな幼さを感じる今時の若者です。
なので空回りして悪党に逃げられたり大失態を犯し、大勢を危険に晒したりまだまだ経験不足です。

そんな彼の前に随所でトニー・スタークが現れ助言や説教をします。
制作段階のポスターとかビジュアルでもアイアンマンが出過ぎと言われてましたが、自分はそれ程には感じませんでした。
ラストのバトルでもピーター1人で戦いましたし。

肝心の敵ですが、悪党というより格差社会の被害者とか可哀想な人のイメージで、家族のため金のため必死だった労働者が復讐の力を手にしてしまったらどうするか?そんな人物です。
その恨みの矛先はトニー・スタークでしたが(^_^;)
初期からそうですが意図せず敵を生み出しますね〜、彼は。

原作者スタン・リーは強くてかっこいいヒーローではなく偶然特殊能力を持った一般人を描いてるので失敗するし悩みも当然ある、と言ってます。

それは敵の方も同じでスパイダーマンもバルチャー(鳥みたいな今作の敵の名前らしいです)も普通の人達がそれぞれ色々抱えてそれでも自分の大事なこと為に戦うといものです。

ストーリーは複雑なものではなく少年の成長と葛藤とかが根幹にあるのでモヤモヤしたものを感じず見れます。
大人のヒーローには無い純粋さが特徴でしょうか。
スーツの機能を試した時のハシャギようが微笑ましいほど。

ところでこのスーツ、あまりにハイテクで多機能過ぎてビックリです。電流が流れるクモ糸、AIの補助、ヒーター、ウィング、パラシュート、クモ型ドローンまでとにかくすごい。
トニー・スタークが絡むと本当なんでもありで楽しませてくれますね。

しかしラストの戦いは失態を理由にスーツを取り上げられ自作のスーツで挑みます。苦戦の末勝つも傷だらけ。
それでもやはりヒーローを続ける決意や覚悟と成長を見れるので、王道を行く感じが魅力です。
今後の活躍と続編が楽しみな1作です。
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