Yoko

スパイダーマン:ホームカミングのYokoのレビュー・感想・評価

3.9
MCU16作目。


面白かった。
憎めないお調子者スパイダーマンの成長を一作だけで綺麗にまとめ上げた青春映画。
『フェリスは…』へのオマージュをしたと思いきやノータイムで元ネタを流すというのは笑った。
敵が○○星人といった未知なる存在でもなく、政府や大企業といった体制側でもなく、あくまで「民間人(れっきとした犯罪者だが)」というのも異色。
マイケル・キートンはしっかりと”バードマン”を熱演!

白人男子が好きになる黒人女子という組み合わせも昔ならあまり描かれないだろう演出だが、これが敵の秘密に関わる全く予想もつかない展開を披露してくれた。
たしかにハル・ベリーくらいの浅黒さだし、ここは絶妙なキャスティング。

ピーターの成長物語としてだけでなく、『シビルウォー』で悲劇を被ったトニー・スタークがピーターにとっての精神的な父親の役割を果たすこともMCUの系譜として見ると面白い。
そういう意味では親子を描いた『GotG vol.2』とも通じているテーマがあるのかな。
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