RIO

スパイダーマン:ホームカミングのRIOのレビュー・感想・評価

3.8
アメスパ2の評判が悪かったことで、3作目とシニスターシックスの製作が中止になり、新たにMCUに加わって再スタートをきった本作ですが、期待以上の出来でした。

アメスパシリーズで目立っていたキャラクターがうまく描かれていなかった点を今作では完璧に修正できてました。

臆病で、不器用で、ぎこちない。
そんな冴えない男なんだけど、面白くて、人一倍優しい。
そんなピーター・パーカーのキャラクター性をしっかり捉えてる。

アイアンマンとかマイティ・ソーとか、常に強大な敵とデカイ戦いをするヒーローがたくさんいると思うんだけど、スパイダーマンってそんなヒーローじゃありません。

“親愛なる隣人”という名の通り、ご近所の弱者を守る親近感のあるヒーロー。
そんなスパイダーマンというヒーローの描かれ方も素晴らしかったです。

定番だったベンおじさんの死を全てカットしたのは好感が持てたし、トニー・スタークに認められようと奮闘するストーリーもかなり良かった。

唯一気になったところは、立ち直りの早さ。
スパイダーマン2では、ピーターパーカーが身体的にも精神的にも打ちのめされて、そこから這い上がっていく姿が描かれていたんだけど、今作ではトニーに怒られて、ちょっとへこんで、すぐに立ち直ってしまったから、もう少し這い上がっていくスタンスを描いた方が良かったんじゃないかと思ったのが、唯一の不満点。

続編に期待大です。


ストーリー  ★★★☆☆
キャラクター ★★★★☆
演技     ★★★★☆
映像     ★★★★☆
演出     ★★★★☆
音楽     ★★★★☆
RIO

RIO