いぬおとこ

スパイダーマン:ホームカミングのいぬおとこのレビュー・感想・評価

4.1
MCUの一部として組み込まれた新生スパイダーマン映画。

アメイジングスパイダーマンがなまじ良かったので、どうなるか、、
と思いつつも、シビルウォーで傑作を予感させる描写に期待間膨らみつつ鑑賞。


普通に素晴らしい。
まず、トムホランドの配役が良い。
前作のアンドリューで大分満足していたが流石本家監修である。

トムホランドがどこか哀愁と未熟なイメージを上手く出せていて、単純に演技が上手い。原作イメージより幼い印象だが、これは本作でも出てくるアイアンマンとの擬似親子を表現するためだろう。アイアンマンも自らの父親との
関係になんらかのもやもやを持っているが
スパイダーマンを息子の位置に置く事で父親的な側面を見せてくれる。

これは、インフィニティウォーの感動に一躍買うと同時にキャラクター性をさらに深くしている。

スパイダーマンはそうそう。と納得の連続且つちょっとゾッとする展開に引き込まれる。

欠点までとはいかないが、敢えて挙げるとすれば雰囲気が大衆的過ぎて尖った点が少ない事。
これはMCU全体的にそうであるので、そういうコンセプトの成功要因であると理解。