全編iPhone撮影というテクニカルな面が先行して話題になってるけれど、被写体であるロスのトランスジェンダー娼婦のクリスマスイブの一コマ、というプロットがまず素晴らしい。演者もみんな魅力的でキャラが立ってて生き生きとしている。出てくる人が全員マイノリティで、多分文字に起こすとそこそこ悲惨な話なんだが、基本コメディタッチに描かれており、特に主役2人が並んで座るコインランドリーのラストカットはとても良くて観た後になんとなくほっこりした。流石にカラコレはしてるだろうけど暖色系の画の色使いも綺麗で、特に陽の光、光彩なんか逆にナチュラルに思えて美しい。ところどころ繋ぎが甘いけどそんな事は特に気にならなかったかな。
