星ガ丘ワンダーランドのMOONのネタバレレビュー・内容・結末

途中まではこれは何かのフラグか？これは何かに繋がっていくのか？のシーンのオンパレード。でも結局その思わせぶりな場面場面に大きな意味はなく、ごくごくありきたりな終着点に落ち着いてしまったのがすごく残念。

もっと真っ白な気持ちで観られていればすんなり受け入れられたのかもしれませんが、思わせぶりなキャスティングや設定、散りばめられた意味ありげなアイテムが多すぎて雑念を駆り立てられてしまいました。観てる途中でラストの収束の仕方への期待が高まりすぎての期待ハズレ。逆にいえばそれぐらい途中まで引き込まれる内容だったのですが。

ファンタジーのような映像の美しさ。太陽の光に観覧車の光。タップシューズがもたらす会話。様々な場面やセリフが印象深く心に残るし、穏やかな温人がドス黒い感情に飲み込まれていく様は興味深かったし、人物を背面や側面から映し出す映像も面白かった。

書き並べてみるとすごく良い映画な気がして来るのですが、やっぱり終わり良ければすべて良しで、その逆もしかり。ラストの肩透かしにいろいろかき消されてしまいました。事の真実を子供に語らせるのもあざとく感じてしまったなぁ(^^;; 何とも惜しい作品でした。