このレビューはネタバレを含みます
巨大SNS企業「サークル」に就職したメイ（エマ・ワトソン）が自分の生活全てを透明化するサービス「シーチェンジ」の利用者第1号になる話。入社後、すべてが揃った綺麗なオフィス（というより街）でバリバリ仕事をして週末のパーティに参加する華やかな雰囲気と、時々感じる違和感や闇の部分の対比がいい感じ。新人の教育係？がコミュニティにもっと深く関わって週末のアクティビティに参加すべきと促すところは笑える（あくまでも強制じゃないんだねw）創業者イーモン・ベイリー（トム・ハンクス）のプレゼンは理論的で、希望に満ちて、かつユーモアたっぷりで思わず聞き入ってしまう。地元の恋人マーサーが橋から転落するところと、スコットランドに帰った友人アニーとTV電話で話すところは泣けた。そしてベイリーへの倍返し、気持ちいー！ SNSに罪はない、でも使い方次第では凶器にもなる。科学の進歩は止められないし、便利な生活は手放したくない、ならば上手く共存するしかないのかな。ラストはカヤックに近づくドローンに向かって「ハロー」と挨拶、そして全世界からの画像。フィクションとは思えない映画でした。
