SNSが発展して行く先は、ミニミニカメラ等があらゆるところに存在する、超「見える化」された社会なのかー。
派遣社員がGAFAM的な会社に入ってみたら...的な話かと思ったら、ガッツリIT企業へのアンチテーゼ的作品でした。
恐らく、本作でイメージされる企業は、某社名変更したM社か、検索からメールまでインターネットを牛耳っているG社かってところか。
正直、内容的には「ありえる」と思った話だったけれど、なにせ登場人物にひたすら人間味がないのがゾッとさせられる。普通に考えれば、サイコな登場人物ばかりかと思うのだけれど、これはあえてやっているんだろうなぁと。
昔、mixiをやっていたときにFacebookの日本上陸を知って、「どこの馬鹿が、自分の個人情報をインターネッツに晒すのよー」と、最後までFBに対して違和感を感じていたのだけれど、まぁ、こういうことだよねってのを示してくれた作品ですかね。（って、今や私もFBにも参加しちゃってますが...）
匿名で投稿できる無秩序なネットと、実名でしか投稿できない縛られたネット、どちらが良いのですかね？正直、僕はどっちもどっちかなと思いますが。
ともあれ、今のネット社会をグリッと抉った良作でした。
