雨宮はな

ザ・サークルの雨宮はなのレビュー・感想・評価

ザ・サークル(2017年製作の映画)
4.0
SNS社会のクソなところが詰め込まれている。
肖像権やらプライバシーやらガン無視、コンプラ皆無な情報社会=現代の危うさを並べられている。

「これはきっとあの会社の暗喩だ」とか「いいね、がそんなに欲しいか」とかそんなのではなくて。
貴方はそうなっていないか、この危険に常にさらされているのだと警告を鳴らすどころではなく目の前に叩きつけている。
原作小説と異なる演出が多くあるそうだが、あんな内容だが、いくぶん救いのある展開になっている気がする。

監視社会が実現可能であることを表現しているのではなく、「すでにそうなっているのだ」という事実提示をしている勇気ある作品だと思う。
監視社会=管理社会であり、思想も発言も自由ではなくなる将来が確定したようでものすごく恐怖を感じた。
これは下手なホラーよりずっと怖い作品だ。
雨宮はな

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