【Oversharers】
Emma Watsonが出るとつい英国だと思いがちなのですが、舞台は米国。
大手IT系企業”The Circle”に就職し、大喜びの主人公Mae。そこはまるで大学のキャンパスみたいに様々なアクティビティを提供しており、仕事だけでなく、自由時間も広大な社内で過ごすことが求められる。
何でもSNSに上げてシェアすることが当たり前の社風は、もはや新興宗教のよう。
Privacyかopennessか。
“Secrets are lies.”と言い、個人情報は個人ではなく人類の財産として活用すべきだという飛躍っぷり。
自分の周囲に限っては、何でもかんでも写真を撮ってネットにあげたがる人ほど、広く浅い付き合いを好む印象を受けます。
心の中にだけ、しまっておきたい密かな想い。
偶然独り占めできた絶景。
2人だけが共有する思い出。
家族しか知らないこと。
他人の反応を求めないことは我儘なのか?
例外なく全員が全てを曝け出すとして、その先はどうなるのか、という問題を丸投げして終わってしまうのが残念です。SNSが普及する前に上映されていたら面白かったのかも。
Bill Paxtonの最期の作品でした。