ナカノカナ

ザ・サークルのナカノカナのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・サークル(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


期待したほどじゃなかったな。

カルト的な洗脳もの(サクラメント的な)プラスそこからの脱出劇(コロニア)を想像してたが、そのどちらにも似て非なるものでした。

映像ではわからないが、エマ演じるメイはアーミッシュの両親に育てられ(きっと)中の下の暮らしをしてきたのでしょう。
中学か高校を卒業してから派遣で地元のクレーム処理係として退屈な毎日を送っており、親友の海外でバリバリ働くモデル体型のアニーに憧れます。だからこそ好意を持ってくれている幼馴染とは付き合いたくないのです。
そんな中で父が難病にかかり、自分の将来が不安になってきたところにアニーからビッグニュースが舞い込みます。
それは世界最大級の企業での面接が決まったと言うものでした。
メイは私実はポテンシャル高いしといい強気で面接に臨みきっちり受かります。
しかし受かった企業はまさかの...超絶ブラック企業_(┐「ε:)_さあどうするエマ!と言う感じでした笑


Appleの新商品発表会や正義の話をしようのスピーチさながらのシーンをわざわざ金を掛けて映画化し、世界一のSNS企業と言う割にカメラ以外のテクニカル面がイマイチで社員の電話もメールも監視してなくて笑えるし、透明化やぞ!とイキって見るものの特にハメられ捜査の手が...みたいなシーンもなく、繭の中で淡々と進められるおままごとのよう。
オチを作らず終わらせるという荒っぽい作品でした。
いやラストは確かにあるんだけど、このやり方じゃあ現代のSNSジャンキーには通じないと思う。


結局すべてはエンタメではなく、現代を皮肉り警鐘を鳴らすべくの作品と思うとこのヌルい仕上がりになるのかな...

ラストはヒトラーの誕生を見た気がする。