このレビューはネタバレを含みます
SNSディストピアの話。一言で言うと微妙。
分類的にはSF映画ってことになってるけど、技術的にはすでに可能な域に達してるうえ、周りを見渡せば必ず誰かがスマホの画面に食いついてる現代ではSFとも言えないかなと思った。
そんな想像に難くない状況にもはや既視感に近いものを感じた。
遅かれ早かれぶつかるであろう問題を提起して、警鐘を鳴らすというだけが目的なら充分なのかもしれないが、物語としてはラストが微妙だった。
オチがなんの解決にもなってなければ、その後が気になるこっち側にしてみればとても迷惑な丸投げだった。
悪役にしたって後半から取ってつけたようなちゃちい悪で退治しちゃったけど、今提起しようとしてる問題の大きさを考えると、法に触れるどうこうなんてレベルじゃないと思う。
SNSでみんなと同じになりたがる最近の人たちが嫌いな自分には少し快感的な風刺だったけど、人によっては何も感じ取れずに❓で終わる映画化だと思う。
