たろさ

ザ・サークルのたろさのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・サークル(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

行きすぎた監視社会への警鐘がテーマ、なのかな?昔からこういった完全監視、完全管理された世界を描いたSF映画というのはよくある。それを管理する悪の上層部と主人公が対決するのが王道のパターン。この映画ではラストに企業のボス二人がおしおきを喰らうが、そこに疑問がある。この二人はプライバシー全公開という罰を受けるほど悪いことをしたのか?それと主人公はそそのかされたとは言え、監視社会の推進に積極的に参加して「サークルで選挙できるようにしよう、そして全国民にサークル加入を義務づけよう」とか言っちゃっている。勝手に私刑を下しているが、「おまえ、推進側だったじゃないか」と突っ込みたくなる。

サークルという企業がグーグルやフェイスブックみたい。近未来SF映画の中の話であった監視社会、完全管理された世界が現実になりつつあるなと思わせる。

人物描写、人間関係の描写は薄い。
アニー(カレン・ギラン)とは親友のような雰囲気だったが親友感はない。数回話をしただけ。
タイ(ジョン・ボイエガ)とは同士のような雰囲気だったが同士感はない。数回話をしただけ。


現実世界でも「カメラだらけでプライバシーがない。」という主張があるが、僕は公共施設などにカメラをもっと増やしていい派。たとえばドライブレコーダーがあるおかげであおり運転の証拠が残る。昔は野放しになっていたことを考えると今はいい時代だ。本作のセリフでもあったようにカメラがあるおかげで犯罪行為やバカな行動への抑止力にはなる。もちろん、この映画のような四六時中配信はやりすぎだだけど。
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