バナバナ

LBJ ケネディの意志を継いだ男のバナバナのレビュー・感想・評価

3.0
リンドン・ジョンソン大統領が、ケネディとの大統領選から副大統領に任命され、
ケネディが暗殺された後大統領になるまでの話。

実質的に公民権法を成立させたのはジョンソン大統領が、ケネディ政権と公民権法に反対していた南部民主党の間をマメに調整したお蔭だった!
ケネディ大統領はワシントン大行進の時も何もしなかったし、結局人気と口だけの人だったんだなと分かりました。
それなのに、ケネディが生きている間は口うるさいジジイ扱いで、都合よく使われて、眠れる獅子的存在だったんですね。

大統領になった後はエンディングのテロップで紹介されただけだったので、点数は抑え目です。
ケネディが足を突っ込んで、ジョンソン大統領時代にベトナム戦争が泥沼化した事が、彼の評価を下げていますが、
裏ではソビエトと核兵器の制限や、弾道迎撃ミサイルや戦略兵器削減の条約を数多く締結するなど、関係改善をはかっていたので、
ソ連や中国が北ベトナムに武器を供給しているのを知りながら、そちらに手出ししなかったのが敗因の一つだった様です。

内政ではケネディよりもジョンソン大統領の方が、積極的に福祉政策を実行して実績はあったのだから、一人の政治家の功績の光と影を一つの作品で全部見せてもらった方が良かったと思いました。
しかし、沖縄返還の道筋をつけたのはジョンソン大統領だそうなので、日本人は足を向けて眠れませんけどね。
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