興味深い映画だった。←あまり褒めてない
リメイクでありオリジナルに触れてないので飽くまでこのハリウッド版について。
まず意地悪な視点で言えば「黒人俳優とキッドマンのロマンス」が売りだ。ここにハリウッドのマーケティングをもろに感じてしまった。つまりターゲットのはっきりしている作品、と言える。
衝撃のラストとの触れ込みだが
どうだろうね。
これもろに【人権蹂躙】だわさ。
(そういう意味では確かに衝撃だわ)
で、しかもヤツが「確実に殺った」というエビデンスもマジのところ、実はないんだよ。
まさかニコールの秘密尋問のときに「割れた」と思ってる?
いやいや「あの女のようにしてやろうか」で自白確定は取れんぜ? なぜなら! 前情報をヤツが知らなきゃ確定だが、FBI、先に彼に知らせちゃってんだもん。だから当該のディスりも世間話として通用するんだっての。録音もしてなさそうだし任意だしな。
なおこの場合ニコールは大して悪くない。プロット上主人公のヘボさ、穴がとくに目立つ。
実にいいかげんよ。
主人公の挙動同様、終始ツメの甘い映画なんだよ
そんなオレの思惑はよそに、映画内の犯人探しは彼キメ打ち一択のまま。
その独善が逆に怖いってのよ。笑
13年後同僚無駄に一人死なせちゃうし。。
なので、これ観て感心しちゃうのはまじでちょっと一旦考えてからにしなさい、と言いたい。私刑と独善についての映画だから。
もちろん観れるさ。時間をさほど長く感じない。キャスティングもたいへん贅沢だ。
だが深みも申し訳ないがない。いろんな意味で興味深いプロダクトだった。