イチロヲ

女教師を剥ぐのイチロヲのレビュー・感想・評価

女教師を剥ぐ(1981年製作の映画)
3.5
高校で教鞭をとっている生真面目な女教師(夏麗子)が、同僚の性生活を目の当たりにしながら、自身の本能を研ぎ澄まさせていく。堅物の女教師が娼婦性を表出させるまでを描いている、日活ロマンポルノ。現代映像企画製作。

処女の女教師が「教諭としての自分」と「女としての自分」のシーソーゲームに葛藤するパターン。独立系ならではの創意工夫が施されており、女性のアソコのイメージにグレープフルーツ(レモンじゃないよ)を使用している。

平凡な風貌の女優を主人公に起用しているところも醍醐味であり、セックスに積極的になれない女性の説得力が半端ない。だがしかし、女であることを自覚してからも、芝居に変化が見られないのは、若干ながら違和感あり。

「性的抑圧からの脱却」「女性の自立」「心と体の分離」という、ポルノ映画の定石となるテーマがシンプルにまとめられている。高橋伴明の演出力・構成力の勝利。
イチロヲ

イチロヲ