ちえ

或る終焉のちえのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
4.5
終末期をケアする看護師と患者。
彼が患者の手を常に取るシーンに人間愛を感じたのは私だけ??
終末期の患者は時に不安、孤独感を強く感じるという。
個人的には彼のケアに温かさを感じたが、それがある意味深く入りすぎているともとれる。
それがいいのか悪いのか...
人の終末期をどう過ごせるように手伝うか、看護師のジレンマというか永遠のテーマだと同業だからこそ思うところが多々。
本人が良くても家族は...
という複雑なケアが絡みつくのが看護。
改めて看護師は人のカラダからメンタルまでプライバシーの全てに入る唯一の職業なのでは...と。
一切音楽がないのに違和感なく物語が進む。
最後が衝撃過ぎて頭から離れない。
結論はたぶんこれだとわかった気がする。
エンドロールも無音で、死んだあとの世界かのような静けさ。
呼吸をも気を使うような...
ここ最近で一番衝撃の映画。
ぜひ、ナースは見て欲しい。
ちえ

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