りょーこ

或る終焉のりょーこのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
4.5
ミシェル・フランコで一番衝撃作

しばらく動けなくなりました。

終末期医療のお話なので、死は身近であり、それを嘆いたり驚いたりするわけではないのですが…

ただただ凄い作品。
瞬きを忘れます。



デヴィッド(ティム・ロス)は、終末期患者の看護師。

やり過ぎに思える程に、親身に接し、彼等を支えている。
それ故、セクハラで訴えられることも。

それは、息子を亡くしたからなのか……

ある日デヴィッドは、末期ガン患者マーサを担当することに。
しかし、彼女は尊厳死を望んでいて…



自分の家族以上に親身に、病的なまでに患者に寄り添うデヴィッド。

一体何故、そこまでするのか?
そして、それが招いた結末とは??

冒頭辺りは、やはりハネケに似た雰囲気を感じました☆
『愛、アムール』ですね。
どちらもですが、看護される側の役者さんが、とてつもなく上手い。

が、その先はもうミシェル・フランコなワールド!
いつものようにBGMは無く、生活音がリアルに響き、無言の間が心地好い。

そしてぶち込まれる衝撃の展開…

これはしばらく立ち直れなくなりそうです。
りょーこ

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