まー

ヴィジットのまーのレビュー・感想・評価

ヴィジット(2015年製作の映画)
4.3
@みゆき座。最高でした!

姉が家族についてのドキュメンタリーを撮ってる設定で、全編POV(手持ちカメラの主観ショット)で構成されてるんだけど、これが効いてる。作品中で姉も言っているが「カメラの外側を想像させられる」。カメラから見切れてるときが一番怖い。来るよ来るよ!って分かってても怖い。

TIFFのトークで、清水監督が中田秀夫監督に「中田君は幽霊の姿をちゃんと映す人」と言ってたけど(私は「映ってない方が怖い」派なんで、清水監督寄りの考えなんだけど)、これまでの作品から見てシャマランも基本そうだと思う。それは本作でも変わってないんだけど、「映ってない時間の恐怖」がしっかり意識されてる。

あと弟が笑わせてくるw ちょいちょい笑いを挟んでくるので、ずーっと緊張させておいては貰えず、油断してるところをいきなり心臓掴まれるので余計怖い。
笑いと恐怖の根っこは同じなんだと思った。
緊張→弛緩=笑い、緊張→驚き=恐怖。
シャマランは、恐怖と笑いのどっちに振るかを計算し、全部狙った通りのとこにキめてくる。恐るべきコントロールの良さ。

あと何と言ってもババアが怖いwwww
完全に正気の状態から突然発狂するのが怖い。いっそずっと怖い人ならいいのに!

笑いと恐怖、正気と狂気、見えるものと見えないもの、両極を自在に操れるようになったシャマランの無敵感すげぇ。

ケイティ・ペリー!!!
まー

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