蜜のあわれの豆もやしじんのレビュー・感想・評価

参る参る、交尾して参る！

演劇のような映画。
台詞回しが独特で、すべての登場人物が自分の役を演じているように語るので、最初は違和感があったけれど、二階堂ふみのダンスシーンで、こういう映画なんだと意識改革が起こる。レトロな町並みとレトロな演出に、レトロな演技。足並みが揃えられていただけだ。

二階堂ふみは艶やかだが、愛嬌があるところが魅力的。肉付きの良い体と、ころころ変わる表情のギャップがいいなあ。

自分の精神を削って小説にしつづけた果てが惨めな老人っていうのは切ないなあ。