豆もやしじん

同級生の豆もやしじんのネタバレレビュー・内容・結末

同級生(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

さり気なさが気持ちいい映画。

グレンラガンで作画監督をしていた中村章子さんが監督してるから気になった作品。
BLに慣れてないのでちょっと見てられないシーンもあったけれど、見終わってみたら爽やかな余韻だけが残ってて気持ち良かった。

背景美術がさり気なくて良かった。透明水彩が主張し過ぎないけどちゃんと画面に彩りをくれていたし、マーメイド紙のようなフィルターは映画に紙の質感を与えてた。アナログな感覚は目に優しいし、気持ちいい。

音楽もさり気なくて良かった。アコギ一本の軽いBGMはやはり主張し過ぎないけれど作品に躍動感をくれる。エンディングも同じで、爽やかな余韻に浸りまくれる。

原画陣もすんごく豪華で、キャラクターは細くキレイな線で丁寧に描かれているのに、コミカルに動くから丁寧さが主張し過ぎない。これもさり気なさが気持ちいい。

BL作品にあまり触れてこなかったから、ストーリーに関しては正直かなり不安だったけど、男同士なだけで男女の恋愛ものに近い内容だったから、そんなに違和感なく観れた。
相手との距離感がわからなくてゲロ吐くくらい胸が苦しい気持ちはすごく共感できた。観てる側も一緒に苦しくなれて、一緒に安心できるストーリーが嬉しい。

ただ、BLとか関係かくベロチューするシーンは見てられなかったなあ。
豆もやしじん

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