mh

私、君、彼、彼女のmhのレビュー・感想・評価

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)
-
ミニマリストを扱った世界初の映画であり、同性愛のセックス(監督が当時付き合っていた女優さんとラスト15分!)を撮影して(これも世界初クラスとのこと)いたりと、いろいろ攻めすぎだし、砂糖食うのかっこよすぎる。
映画ではタブーとなっていた性の懊悩に踏み込むという点では、原一男「極私的エロス 恋歌(1974)」と(製作年同じで)シンクロニシティっぽいけど、こっちは現代アート的アプローチだったんじゃないかな?
「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」の習作みたいな側面があったり、のちの遺作を見ると、なるほどお母さんがほんと好きだったんだなぁと実感できたりで、監督まわりを俯瞰で楽しむような一本でした。
ラストカットに登場する不気味な顔はああいうふうに撮影したんだろうけど、演出意図がわからんのが怖いよね。
面白かったです。
mh

mh