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故郷の便り/家からの手紙の8Niagara8のレビュー・感想・評価

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)
4.6
ニューヨークの決して表向きの顔ではなくより自然な人々や生活の姿。
定点、横移動のカメラワークいずれにしても、構図が決まっていて美しい。
そこまで憧憬を漂わせながら、ラストのモノクロになった映像は大都市ならではの誰にも寄り添わないような冷酷さを感じた。
それに乗せられる手紙は母からの心配が手に取るように分かる内容で、シャンタルはもっと返事してやりなよと思いながら、頼りがないのは良い便りではないが、そこから彼女の努力や苦労も見えたくる。
子離れ出来ないようにも感じるが、母や父から娘への愛がこれでもかと伝わって、関係ないのにしみじみする。
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