どまうまる

シン・エヴァンゲリオン劇場版のどまうまるのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ひっさしぶりに書く。

正直、微妙です。

考察出来る範囲はQからより広げてくれていて、そこはQから10年考察楽しんだ人達には良いところでしょう。俺も考察見るの好きです。
ただ、それ以外が正直シンド過ぎる…。

公開前に見られた冒頭シーン、マジで要らない…。
カットしても何の問題もない。尺の無駄です。

村のシーンの描き方、下手か!
折角の"おまじない"も全然活かせてない。
オタクの庵野さんにはこの手のシーンはハードル高かったか?

ヴンダーとエヴァ2機によるバトルシーン。
ダメダメ…。
戦艦同士の戦いはアナログなモノなのに ATフィールドの性質も相まってリアリティが無さすぎる。ダメージ感がない。
挙げ句の果ては音楽の合ってなさ。
チンドン屋みたいな音楽流さんといて?
音楽部分は宇多田の主題歌以外、全体通して酷かった…。違和感が凄かったです。
エヴァ2機対量産型エネミーたち。
Qの時からだけど変なカメラワークはまだ許せるとして、殺陣としてのカッコ良さが皆無。
旧劇と比較してしまって悪いが演出のセンスがない。
そしてこちらもリアリティ。
ぶっ飛んだ設定のロボットの戦いにリアリティ?と思うかもしれないが、だからこそ、必要。
そも"人型"決戦兵器なのだから、観客はエヴァの戦いに人の戦いを重ねるわけで。
旧劇の2号機対量産型エヴァの死闘っぷりと比べて、敵の量あんなにいるんだよ?無双シリーズじゃないんだからさ…。

ピンク娘の茶番。
これが1番白けた。
確かにミサトの厨二病こじらせは相当イライラするし、戦術ウンチだからこんなん上司にいたらキレるだろうけど、この場面でそれは流石に?
小劇場で売れない劇団のクソ芝居見てる気分でした。

後半はまぁハッピーエンド望むなら、そしてさよならエヴァンゲリオンと言うなら、こういう終わり方だよねって感じ。
嫌いじゃない。むしろ良かったねと思える。
マリとのラストとかよくやった!って感じ。
ただこの終わり方、正直予想通りだからね。エヴァちゃんと観てる人なら。

そしてエヴァが大好きで大好きで人生!!って人はキャラ達(特にカヲル君とか)の救われ方に涙するかもだけど、
とっくに大人になってて、エヴァを卒業してて、懐かしのエヴァに会いに来た人らからすると、
オタク卒業しろ!エヴァ卒業しろ!
って必死に殴ってくるこの映画全体の姿勢が逆にかなり痛くない?と感じてしまった。
いや、エヴァに囚われてるのそっちじゃない?って。
これがQから10年も経過していなければ、なんなら次の年に公開とかしてればとっても良かったと思う。
でも10年経っててこれ?と。
タイミング的にもう腐っちゃってる。

設定や終わり方は良かったけど、全体の流れ、戦闘のイマイチさ、音楽(宇多田曲以外)の合わなさ、
以上を総合してこの点数。
正直良い部分よりも粗が目立つ。
この映画雑だな…と。


ちなみに、俺個人はエヴァはドチャクソ好きなので思い出補正入れると少なくとも4点台の気分だけど、流石に点数化するとなると…ね…。
厳しくなっちゃうごめーーん