このレビューはネタバレを含みます
こんな全力で人類を肯定する作品に初めて出会った
もしかしたら他にも出会ってたのかもしれないけど、こんなに真っ直ぐ響かせてきたのは私にとっては初めてだった。
熱に浮かされているのかもしれないけど、制作陣から生きる希望を与えてもらったような、人生を歩むために背中を押してもらったような気がした、本気でそう思いながら観ていた。
鑑賞直後の今、まじで、この作品にあえてよかった、と思っている。今よりも子供だった頃、映画館で家族向けのアニメを観て自分もこんなふうになりたい!つくりたい!と思ったあの身の程知らずな肯定感を、また抱えられるとは思っていなかった。
生きていたいわけでも死にたいわけでもない
自分はこんなにだめなのに、どうしてみんなこんなに優しいんだ
嫌われていることを確かめたくなくて、近づかないようにしていた
シンジくんの絶望が、とても身近なものに思えた。私は彼よりもはるかに呑気な人生を歩んでいるはずなのに、、、
客観的に見た困難の大きさはどうあれ、それに立ち向かう勇気と希望を与えてくれる作品だと私は信じたい。とても陳腐で胡散臭い言葉でしか表せられないけれど、でもそういうことを真剣に叫んでいるのだと思った。
全てを見届けたあとのbeautiful worldが沁みた