豆

シン・エヴァンゲリオン劇場版の豆のレビュー・感想・評価

3.8
20年以上続いた謎掛けへの答え合わせのような映画。アベンジャーズエンドゲームと一緒で、十年単位の時間をかけて一つのもの語たりに付き合ってきた人への返事である。
物語を作っていた監督自身、ヒモから一会社のトップへと成長したわけで、彼の成長とともに、物語の世界や大人への見方が地に足がついたものになった。
おそらく監督自身も100%理解してなかった話、理解するつもりがなかった話を、なんとか形にしようとする苦労が見て取れる。たが、やはり自分の得意とする分野ではないためか出来はイマイチ。戦闘シーンも予算が足りなかったのかとてもちゃっちく見えるし、演出に3dを多用したのが作風に溶け込まず浮いている…
とはいえ、自分の得意分野である謎掛けや派手な戦闘シーンに逃げることはせず、長い間みんなを苦しめていた謎掛けに自分なりの答えを提示し、物語を完結させた監督の誠意は褒めるべきだろう
豆