かたくり

シン・エヴァンゲリオン劇場版のかたくりのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

神聖なものに触れた感覚

私はアニメが最後に放送された日は生まれてないし、初恋の相手は綾波レイじゃないし、カラオケのランキング上位にある残酷な天使のテーゼしか知らないので多くは語らないが、今作でエヴァという文化の終わりを目の当たりにしたことで平成の終わりも感じた。私たちは成長した。
今年の初めと今作を観る前日に序破Qを観ただけだが、色々なところで語られ、複雑化していくエヴァを見るのが辛かった。
結局シンプルでいい、優しいエンドでいい。ニアサーも悪いことばかりではない。今生きていれればいい。人生で今が一番若い。名言が多く、考えさせられた。
今作が放映された時に生きていてよかった。


追記(プロフェッショナルを観て)
「欠けているものが面白い、綺麗なものを見ても綺麗だなで終わってしまう。」
と庵野が言っていた。
今作を一緒に観に行った彼と先日、私たちは綺麗な服よりも褪せていたり、自分や作り手のこだわりのあるものを着たいよねという会話をした。そのときに正に庵野が言っていたことと似たような話になった。欠点のあるものの方が、なんでこうなったんだろう、とか、探究心がわく。もう若くないから脳死状態で見れるアニメは観なくなったよね、って。
私たちがエヴァを観る理由がそこにある気がした。


2021.8.13(Amazon prime配信開始日)
視聴2回目
映画館でもう1回見たい…………見なかったことを後悔してる。
あすかが「ガキに必要なのは恋人じゃなくて母親」って言っててさ…まり…