ゆきさおとめ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のゆきさおとめのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

できれば旧劇場版を観てから観てほしい。

子どもだった精神状態から、共同体のために働く、命を育む、他者と話をしあうことで理解を深める、など大人になる過程を踏み、
受容をもらい足りなかった部分が埋まり、大人になった。
エヴァが大人になった映画だった。

旧劇場版と同じ進み方をするけど、
第三村で過ごした時間からシンジのトラウマが癒やされ、
物語が分岐したと感じるシーンが多かった。
これはゲンドウの物語でもある、と強調する所も良かった。

アスカとのアダムとイヴシーン、前回がトラウマものだったからこそ、今回のシーンは切なくもほっとする終わり方だった。
アスカという正反対の人格から、気持ち悪いと拒絶されず、好きだった という肉欲の愛より純粋に感じられる好意表現をすることで受容される。
あとミサトさんから母親の受容を感じた。今回こそ母代わりになれたんだな…
ユイが引き取ってくれて、シンジは神にならなくて良かった。

人間はATフィールドをなくさなくても、話い合って理解し合い、愛することができる。
そうできるように努力し続けたい。
ゆきさおとめ

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