このレビューはネタバレを含みます
宇多田ヒカルは神。
田植えから量子テレポーテーションまで網羅する作品が、かつてあっただろうか？
ハッピーエンドで何の裏切りも無く順当に終わってしまった…。
尺足りなかったのか、後日談はほぼ無し。
圧倒的な映像だが手書き･フル3D･ロトスコープの差が少し目に付く。背景&風景に関しては鬼気迫る美しさであり。Qから続く赤一色の世界とのコントラストも見事で一番の見所かもしれない。その証拠に鑑賞からしばらく経ってふと思い出すのは美しい緑の景色。
もちろんエヴァらしく謎が残る部分もあるが、エヴァとしては非常に説明･解説が多く、これでもかと様々な謎が明かされた。まるで考察の答え合わせをしている気分になったと同時に本当に終わらせるつもりなんだなということが伝わってきた。
一つの映画として見た場合えげつない完成度であり、満足感のあるパッケージとなっており星5.0。
だが、駆け足感・いつにも増して力技感（脊椎から槍作るとか）・ハッピーエンドはエヴァじゃない感など諸々で星-1.2
さらにすべて終わってしまったという喪失感が余韻を邪魔するので星-0.8。
しかし、終わらせたという事に対して星+0.5。
宇多田ヒカルで+0.8。
「サヨナラ」は、また会う為のおまじない。だからサヨナラは言わない。さらば、全てのエヴァンゲリオン。
