南森まち

シン・エヴァンゲリオン劇場版の南森まちのレビュー・感想・評価

1.5
Qでめちゃくちゃになったお話を、TV 版の方向でまとめた作品。「あそこからよく整理した」と感じられる内容にはなっています。
ただ、前半と中盤と後半でテーマに一貫性がないために物語がとっ散らかり、物語の体をなしていません。また、これまでの人間関係を終盤に慌てて整理する唐突な展開も残念。テーマ性と人間関係の機微が評価されていた作品だったのに。
また、戦禍や生命の尊さ、メタ表現などの各エピソードすべて90年代以前に見たことがあるものばかり。当時30代だった監督が60歳だから、もう新しい事に挑戦する気力がなくなったのかな。それとも今は特撮に夢中なのかな。
ポストエヴァと呼ばれた作品群が生まれたことが最大の功績ですね。これまでありがとうございました。