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シン・エヴァンゲリオン劇場版のrumiのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館に一人で見に行きました。
小さいころからずっと見続けてきたエヴァシリーズなので、大団円となる今作を見に行って良かったです。
しかし見に行く前にあらゆるSNSで「これが見たかったエヴァだ」という感想を目にしていたので、ほぼほぼ予想通りの展開、予想通りの結末でした。
感動が薄れ、興覚めでもありました。
ガチ勢ではないので調べ直す気もないのですが、今作に出てきたようなメタ表現が今までなかったと記憶しており、ラストで急に虚構を突き付けてくるあたり残酷な構成だなと思いました。
似たような構成のアニメで「少女革命ウテナ」が思い浮かぶのですが、あれは無理矢理に現実とリンクさせてくるわけではないので、空白を残す事によってキャラへの夢が残り、創作としての意義があると感じられます。
今作は、その空白部分をメタによってぶち壊す事で、視聴者のキャラへの夢そのものを全て消し去って終わらせたのだなと感じました。
ガチ勢にとってこんなに辛い仕打ちはないだろうなあと想像しますが、これは余計なお世話かも知れませんね。
これこそが制作者の意図なのかも知れませんし、元々このアニメは視聴者に考察をさせることによって物語に深く没入させハマらせる手法だと思うのでこの辺りも上手い部分なのだろうなと思います。


追記 2022/06/10
別場所で考察していた文章を引用してきます。
>もう5年ほど前から、漫画の女性キャラクターは自分からグイグイといく性格の子であふれかえっています。
>エヴァンゲリヲン・レイとアスカ。レイは大人しく、アスカは強気な女性ですが二人とも共通してシンジに対して強くアピールすることはしません。強気に見えるアスカですら、シンジが近づいてきたら頬を赤くして逃げていくのが目に見えます。しかしマリはどうでしたか?彼女がまた新時代を持ってきたのだなと私は考察していました。

漫画や映画では、キャラクターの性格に時代が反映される傾向があると思っています。
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