McKee

シン・エヴァンゲリオン劇場版のMcKeeのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

私を含むアニメ放映当時の少年少女、制作陣、作中の登場人物達、皆が長い年月を経て完結を迎えるという一大スペクタクルを体験しました。

日本アニメ技術の粋を集めた圧巻の映像表現と神話をも思わせる綿密なストーリー構成により届けられるメッセージは「混沌とした現実社会の問題に対峙し、それでも生きていく」という切実なものと受けとりました。

碇ゲンドウの言う「差別や悲しみ、苦しみのない世界」とは違う現実社会を生きていくには誰もが子供のままではいられません。物語の最後に声変わりした主人公の強い眼差しがそれを伝えているように思えます。

メッセージは普遍的であるため、当時の少年少女だけでなく現代の若者にも届くものだと思います。傑作です。
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