ゴン吉

シン・エヴァンゲリオン劇場版のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
庵野秀明監督のSFアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの4作目。 

葛城ミサトが艦長を務めるWILLEの旗艦ヴンダーは、ネルフによるフォースインパクトの実行を防止するため、南極付近にあるネルフ本部のエヴァ13号機の無力化を目的としたヤマト作戦を実行するが……   

主人公シンジを通して少年の自分探しを描いた作品です。
シンジは心を閉ざし、自分の殻に閉じこもっていた。
彼とは対照的にヒロインの綾波には名前が無く、彼女は「そっくりさん」と呼ばれながらも周囲の人々と接して自分の居場所を作っていく。
本作品ではメインキャラ達それぞれの抱えている思いが綴られており興味深い。
アスカの眼帯の秘密も明らかになる。
そしてこれまで謎だった各インパクの目的も明かされる。
最初のTVアニメ版は1995年に放映されており、時代を超えた新旧のものを描いた映像は、幅広い年代のファンに対するサービスの意味もあるのでしょうか。
昭和中期の電車やスズキ・ジムニー、ウォークマンなど懐かしいものが描かれている。
ヒューマンパートの画は田舎の日常的なまったりとした雰囲気で、戦闘パートはCGによる迫力ある映像で、対照的に描かれている。
終盤、シンジがエヴァとのシンクロ率が限りなくゼロパーセントになったとき、∞(無限大)の力を発揮する。
果たしてシンクロ率がゼロパーセントとは何を意味すのか?
「うん 行こう!」   
ゴン吉

ゴン吉