える

シン・エヴァンゲリオン劇場版のえるのレビュー・感想・評価

4.5
新劇場版シリーズ追っかけラスト

とりあえず思ったことを言わせてくれ。今日本で一番すごいアニメーション映画ってこれじゃないか?

…語彙失ってすごいとか言っちゃった。何だろ…喜怒哀楽のどれにも当てはまらない心の衝撃を表現する日本語が…すごい…なんだよなぁ…笑

エヴァの昔からのファンはどう思ってるかわからないけど、『破』までがエヴァンゲリオンで『Q』以降は全く別の何かを観ている気分だった。

とにかく画が良すぎる。メカニックも構図も戦闘も、田舎の風景さえもどれをとっても最高峰。映ってるものって基本非日常的で空想上の産物ばかりなんだけど、確かにそこにあるリアリティというか、もはや実写で撮ってきたものをCGにしましたぐらいの説得力がある。特にエヴァの空中戦。カメラワークどうなってんの。すげぇよ。

それから三石さんの声でまさか艦隊戦をやるとは…笑
別作品出すのもあれだけど、ちょうどガンダムSEEDの劇場版制作発表に驚いたばかりだったのでちょっと脳裏をよぎった笑

壮大な親子喧嘩のとこはちょっと笑ってしまった。地球をこれだけめちゃくちゃにして森羅万象から生命をめちゃくちゃ奪ってやってること結局これかい!と思ってしまった。撮影セットの描写は面白かったね。やっぱり庵野のウルトラマンへのリスペクトなのか愛なのかが溢れ出ちゃってる。

あと『Q』のときにも思ってて書き忘れたけど僕マリがめちゃくちゃ好きだわ笑
エヴァのヒロインっていうと綾波やアスカが表に出がちだけど、マリめちゃくちゃ良い女だったね。

名前出したついでに綾波が田植えしたり野菜洗ったりするシーンもめちゃおもろかった。ああいう場面で意外と綾波が一番社会に溶け込んで、みんなからかわいがられるんだね。

『シンエヴァ』まで観て総じて思ったのは、シンジに「大人になれ」って偉そうに言ってる自称大人達(アスカ含む)が一番子供で、それに振り回されているシンジが不憫でしょうがなかった。みんな、自分は大人になってるつもりで、結局いろんな受け入れがたい事実に蓋をして見ないふりして逃げ回ってるだけで、よくもまあシンジにあんだけ上からものを言えたものだなぁ。

総評して、めちゃくちゃおもしろかった。僕はエヴァという作品自体にそれほど思い入れはないからこそかもしれないが、シリーズの完結にふさわしい作品として受け入れることができた。もうしばらくはストーリーの解釈等読んで楽しめそう。
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