このレビューはネタバレを含みます
■感想
概要も今回はなしで、ついに観るのが怖かった最終を観ました。
聖書や神話から織りなす一連の用語や体系を使い難読化していて、途中途中の作品で一般的視聴側のユーザーを突き放し理解できぬ領域でシナリオを展開しする…かと思いきや理解しやすい情緒に溢れた青年少女の日常と非日常的な巨大兵器の戦闘を主体として感情的に理解が及ぶものに戻したりと…わけわからん…というのとヒューマンドラマを行ったり来たりすることにいささか疲れて最終話を観るのが怖かった。
そしてまさかの最終話でヒューマンドラマに戻り、人類補完ということが何を為したかったのか、純粋な人間の不完全さを愛することや経年により万物が全て形をなくすことを許せなかった人間の独りよがりを願いと言っていたのかと腑に落ちるがなんかやるせないものでした。
また第四の壁を破壊したテレビシリーズの終わり方の絶望感も補完し、第四の壁を破壊しながら本作では視聴するのものに理解できるというか、わかるものを提供してくれたのは反省からなのだろうか、年を経て丸くなられたのでしょうかと勘繰ってしまいます。
ともあれシン・ゴジラは最高峰だなと思えますし、エヴァコンテンツを使わずとも(ほぼエヴァのヤシマ作戦でしたが)素晴らしい作品を作られると思いますので楽しみにしております。
家でアイリッシュウィスキー片手に観てて情緒がわからんくなったので採点は辞めておきます。うーん、10年を超えたやはりコンテンツの終わりは切ないですね。